
コラム
歯周病って何?歯周病に潜むリスクについて解説

毎日歯を磨いていても、「歯茎からの出血」や「口臭の増加」といった症状に悩まされている方は少なくありません。
これらの症状は、歯周病の可能性を示唆していることがあります。
歯周病は、適切な対応をしない限り進行し続け、最終的には歯を失う原因ともなり得ます。
この記事では、歯周病とはどのような病気なのかを詳しく説明します。
歯周病とは
歯周病は、歯肉(歯茎)に炎症が発生し、最終的には歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまう進行性の病気です。
この病気は複数の段階を経て徐々に進行しますが、初期には痛みなどの自覚症状が現れにくいため、自分が歯周病であることに気づかない場合が多いのが特徴です。
歯周病を疑うべき兆候
以下に挙げるような症状が見られる場合は、歯周病を発症している可能性があります。
これらの症状に心当たりがある方は、早めに歯科医師の診断を受けることをお勧めします。
- 朝起きた際に口内が粘り気を帯びている感じがする
- 歯磨き時に歯肉からの出血が見られる
- 硬い食べ物を噛む際に不快感や痛みを感じる
- 口臭が常に気になり、他人からも指摘されることがある
- 歯肉がたまに腫れ上がる
- 歯肉が下がって歯と歯の間に隙間が生じてきた
- 歯がグラグラと揺れる感覚がある
歯周病の進行段階と症状

歯肉炎
歯周病の初期段階である歯肉炎は、プラーク(歯垢)の蓄積が原因で起こります。
健康な歯茎は薄いピンク色をしていますが、歯肉炎が発生すると部分的に赤みがあり、腫れて丸みを帯びた状態になります。
また、歯磨き時の軽い刺激でも歯茎から出血することが一般的な症状です。
軽度の歯周炎
歯肉炎を放置すると、炎症は歯と歯茎の間の歯周ポケットへと広がり、軽度の歯周炎に進行します。
この段階では、歯槽骨の30%未満が溶けていきます。
歯茎の腫れやブラッシング時の出血のほか、膿が見られることもあります。
中等度の歯周炎
炎症が深く進行し、歯槽骨の30%~50%が溶ける段階が中等度の歯周炎です。
歯茎の後退や歯のぐらつきが起こり、食事の際に不快感を感じることが増えます。
この段階で歯周ポケットはさらに深くなり、通常のブラッシングでは清掃できないほどになります。
重度の歯周炎(歯槽膿漏)
歯槽骨の半分以上が失われる重度の段階で、歯槽膿漏とも呼ばれます。
歯茎の腫れや膿、口臭の悪化、そして歯が抜け落ちるなどの重症化した症状が現れます。
この段階では、日常の食事も満足に噛むことが困難になります。
歯周病の原因
プラーク(歯垢)
この病気の主な原因は「プラーク(歯垢)」にあります。
プラークとは、歯と歯茎の境界にある溝に蓄積する細菌の集合体です。
これは食後に歯の表面に残った食べ物の粒子に細菌が集まり、増殖して形成されるもので、白から薄黄色のネバネバした質感をしています。
プラーク内の細菌が出す毒素が、歯肉に炎症を引き起こすことで歯周病は始まります。
病状が進むにつれて、これらの細菌は歯茎内部の細胞にもダメージを与え、歯茎や歯槽骨の破壊を進めます。
歯石
プラークは、初期段階では定期的な歯磨きによって除去することが可能です。
しかし、適切なケアが行われないまま時間が経過すると、プラークは石灰化して「歯石」と呼ばれる硬質の塊へと変化します。
この歯石は非常に硬く、日常のブラッシングでは取り除くことができません。
歯石の存在は、プラークのさらなる蓄積を促して歯周病の進行を加速させるため、専門的な歯科治療による除去が必要となります。
まとめ

歯周病は自覚症状がなく、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
しかし、病状が進むにつれて歯を支える骨が徐々に溶け始め、最終的には歯茎から膿が出る、あるいは歯が抜けるといった深刻な事態に至る可能性があります。
そうならないためにもこの記事で紹介した自己診断のチェックリストを利用して、ご自身が抱える症状に心当たりがないか確認することが重要です。
もし該当する症状がある場合には、速やかに歯科医師に相談することをお勧めします。






