コラム
入れ歯のメリット・デメリット
皆さんこんにちは。
山口市中河原町、県道204号線とパークロード近くにある、藤井歯科医院です。
歯を失った場合、補うために義歯を使います。
さまざまなタイプの義歯がありますが、中でもポピュラーなのが「入れ歯」。
これは、入れ歯治療には多くのメリットがあるからです。
とはいえ、入れ歯治療にもデメリットはあります。 義歯を選択する際に、入れ歯のメリットとデメリットを知っておきたいものです。
入れ歯のメリット
入れ歯の最大のメリットは、保険診療で治療ができることです。
1割〜3割負担で治療ができるため、経済的負担が軽く済みます。
また、取り外しが可能なので、お手入れがしやすい義歯です。
失った歯が1本であれば部分入れ歯、すべての歯を補うためには総入れ歯と、歯の本数に関わらず対応できるのもメリットでしょう。
入れ歯を製作するためには、歯型を取るだけですので、手術などは不要です。 そのため、シニア世代の方や持病のある方にも身体への負担がなく、どんな方でも治療することができます。
入れ歯のデメリットとは
入れ歯のデメリットは、噛む力が弱くなってしまうことです。
部分入れ歯は天然歯と比べて噛む力が30~40%、総入れ歯では約10~20%と非常に弱く、しっかり噛みにくいことが最大の弱点です。
また、歯を失うことで、歯を支えていた顎の骨が次第に痩せてくるため、時間が経つと入れ歯が合わなくなってきます。
入れ歯が合わなくなると、歯と粘膜の隙間に食べ物が挟まって痛んだり、温度や味が伝わりづらくなったりと、お食事の面で不自由を感じやすくなります。
総入れ歯の場合は、外れやすくなってきます。
ほかにも、保険診療がメリットだと書きましたが、保険診療で製作する入れ歯は製作方法や使用できる素材が限られています。
そのため、どうしても厚みが出て違和感が強くなったり、温度が伝わりにくくてお食事が楽しめなくなったりということもあります。 これは、コストはかかりますが、自由診療で製作することで、機能性の高い入れ歯にすることが可能です。
合わない時は我慢せず相談しましょう
先に述べたように、どんなぴったりと合う入れ歯を作っても、お口の環境は時間とともに変化していくため、どうしても合わなくなってきます。
合わない入れ歯を無理して使い続けていると、食事がしづらくて柔らかいものばかり食べたり、食事の量が減ったりしてしまい、身体に良くありません。
また、話しづらくなると、人と合うのが億劫になり、家にこもりがちになってしまう方もいらっしゃいます。
もし入れ歯が合わなくなったら、我慢せずに歯科医院へ相談しましょう。
入れ歯は調整が可能なため、お口に合うように調整してもらえますし、調整では難しい場合には作り直すこともできます。 大抵の歯科医院では、他院で製作したものでも調整してくれますので、遠慮せずに相談してみてください。
まとめ
このように、どなたにも負担が少なく使うことができる入れ歯。 デメリットもありますが、お口に合うものを作って、定期的にメンテナンスを行うことでカバーすることができますので、覚えておきましょう。