そのため、乳歯期における虫歯の予防と早期治療は、子どもの口腔健康を維持する上で極めて重要です。
今記事では、乳歯が虫歯になってしまった場合の治療法について詳しく解説していきます。
乳歯が虫歯になってしまった場合の対処法
歯科医院で診察を受ける
乳歯が虫歯に見舞われた際、最初に踏み出すべきステップは、信頼できる歯科医院で診察を受けることです。
乳歯の質は柔らかく、虫歯の進行が早いため、早期発見と迅速な治療が後に続く永久歯への影響を最小限に留めるためには大切です。
虫歯治療
治療の必要がある場合、歯科医師は虫歯の程度に応じて治療法を提案します。
乳歯の虫歯治療には、患部の削除や詰め物の施術、場合によっては抜歯が含まれます。
これらの処置は、痛みを和らげると同時に虫歯のさらなる進行を阻止します。
日々のケアを見直す
乳歯が虫歯になるということは、日常のオーラルケアが十分ではなかった可能性があります。
そのため、歯科医院での指導を受けて適切な歯磨き方法を学び直すことが重要です。
また、定期的な歯科健診を通じて他の歯の虫歯を予防しながら、早期に治療を行うことができます。
虫歯予防に向けた食生活の見直し
虫歯になりにくい食生活への移行は、乳歯の健康を守るために重要です。
砂糖の摂取を控えて定時に食事をすることで、虫歯のリスクを減らすことが可能です。
特に、甘い食べ物や飲み物の過剰な摂取は虫歯を引き起こしやすいため、これらの摂取を控えることが大切です。
虫歯の進行について
初期段階(C0)
この段階の虫歯は治療を要するものではありません。
フッ素塗布による予防措置と経過観察が中心となります。
軽度虫歯(C1)
エナメル質は、体内で最も硬い部位にもかかわらず、虫歯菌が生産する酸によって溶かされることがあります。
軽度の虫歯では、患部を削り取り、歯科用レジンを充填して修復します。
治療は通常一回で完了し、それほど時間を要しません。
中等度虫歯(C2)
虫歯がエナメル質を超えて象牙質へ達すると、冷たい飲食物によって痛みを感じることがあります。
治療では虫歯部分を取り除いたあとレジンで充填するか、型を取って次回来院時に充填物を施します。
重度虫歯(C3)
虫歯が放置されると、ついには歯の中心部にある歯髄(神経)に到達し、激しい痛みを引き起こすことがあります。
この段階では、神経を取る根管治療が必要となります。
末期(C4)
治療を長期間行わないことで、最終的には歯の大部分が損壊し、根元部分のみが残る場合があります。
この状態では、残念ながら抜歯が必要になることが多いです。
子どもが歯医者を嫌がる場合の対処法
小さな子どもが歯科治療を恐れて暴れることは珍しくありません。
このような場合、治療を強行するのは危険が伴いますし、子どもの将来に歯科恐怖症を植え付ける原因にもなりかねません。
実際、多くの大人が歯科恐怖症を訴える背景には、幼少期の恐怖体験が存在します。
恐怖を感じさせない治療
治療を極度に嫌がる子どもに対しては、無理に治療を行うのではなく、症状を一時的に抑える薬剤を用いる方法もあります。
このアプローチによって、子どもの恐怖心を和らげることができます。
虫歯の進行を抑える薬剤を使用し、子どもが歯科医院に慣れてくれるまで様子を見守ることが重要です。
徐々に治療への抵抗を減らす
この段階的なアプローチにより、子ども自身が恐怖心を乗り越え、将来的に歯科治療を受ける際の不安を軽減することができます。
重要なのは、子どもが歯科医院での経験をポジティブなものと捉えられるよう対応することです。
藤井歯科医院
一般歯科治療だけでなく、親知らずの抜歯やインプラント手術、予防ケアや訪問診療などにも幅広く対応しており、技工所を併設するなどどんなお悩みでもすぐに対応できるような体制を整えています。
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